
※画像出典:毎日新聞
日本維新の会、国民民主党、衆議院会派「有志の会」は共同で「憲法改正を推進するシンポジウム」を開催。憲法9条の改正でスタンスの違いは浮き彫りになったものの「緊急事態条項の創設」では与野党一致しています。日本維新の会の馬場伸幸代表は今秋の「臨時国会」で具体的な議論を呼び掛ける方針です。
■維新、国民が改憲シンポ 共同歩調アピール
https://nordot.app/1065460221978067930?c=39550187727945729
共同通信 2023/08/19
日本維新の会、国民民主党、衆院会派「有志の会」は19日、憲法改正を推進するシンポジウムを東京都内で開催した。維新の馬場伸幸代表は「日本の民主主義をさらに醸成させるため、改憲の国民投票を一日も早く行うべきだ」と訴えるなど、野党3党派で改憲に向け共同歩調を取る姿勢をアピールした。
■維新・馬場代表「一日も早く国民投票を」改憲派野党が共同シンポ 岸田自民の背中押す
https://www.fnn.jp/articles/-/573920
FNNプライムオンライン 政治部 2023年8月19日 土曜 午後2:58
憲法改正に前向きな日本維新の会と国民民主党、衆院会派「有志の会」は19日、改憲に対する国民の理解を進めるためのシンポジウムを都内で開催した。
この中で維新の馬場代表は「日本の民主主義をさらに醸成させるために、憲法改正の国民投票を一日も早くやるべきだ」と強調した。
さらに岸田首相が自民党総裁の任期満了を迎える来年9月までに改憲を目指すとしていることから、「時間を逆算していくと秋の臨時国会では具体的な議論に入っていかなければならない」とし、「自民党がやると決めたらできる。ぼちぼちその決断をしていただく時がきている」と呼びかけた。
憲法改正に現実味?
2023年08月19日(火)。日本維新の会、国民民主党、衆議院会派「有志の会」は共同で「憲法改正を推進するシンポジウム」を開きました。他の政党や国民に広く理解を求めていく姿勢を強調、既にまとめた条文案を基に憲法改正を実現する為の機運を高める狙いです。
日本維新の会の馬場伸幸代表は「緊急事態条項を具体的に取りまとめたのは我々だけだ」「今後の臨時国会で開かれる予定の憲法審査会などで、更に他党への働きかけを強めていく」「不断の努力でやるしかない」と述べました。また「国民投票を一日でも早くやるべきだ」と訴えています。
国民民主党の玉木雄一郎代表は「国民的議論が必要で、国会の中に留まるのではなく、野党側から憲法の議論を一緒にしないかと呼びかけていくことが大事だ」「新しい議論の形を作り上げていくことが憲法改正への一番の近道ではないか」と述べました。憲法改正を実現する為に国会内外で広く理解を求めていく考えを示しています。
緊急事態条項の創設!
日本維新の会、国民民主党、衆議院会派「有志の会」は、大規模な自然災害や他国による武力攻撃などの緊急事態の際に「国会議員の任期を6カ月を上限に延長できる」と定めた「緊急事態条項の創設に関する条文案」を今年6月にまとめました。緊急事態条項の創設を巡っては自公両党と意見は一致しています。
憲法9条の改正について!
有志の会の北神圭朗氏は「自衛隊は国際法上、極めて曖昧な存在だ」「国土・国民を守る為には『世界標準の軍隊』としての位置付けをすべきだ」と主張しました。
これに対して、日本維新の会の馬場伸幸氏は「(国民に)なかなか受け入れてもらえない」「9条を憲法改正項目として投票にかけるとすれば絶対に通る案を出さなければいけない」と反論しました。憲法9条1項(戦争放棄)と2項(戦力不保持)を維持した上で自衛隊の存在を「加憲」する案を示しています。
国民民主党の玉木雄一郎氏は焦点は「憲法9条2項になる」と言及した上で「自衛隊の組織に対する違憲論だけでなく自衛隊の行為に対する違憲論を解消する書き方にしないといけない」「戦力として認めて正面から制約をかける改正が必要だ」と主張しています。
いわゆる「極右路線」の有志の会に対して、日本維新の会と国民民主党は「公明党」に近い印象です。憲法9条に関しては完全に一致している訳ではなさそうです。
管理人後記!
岸田文雄首相は自民党総裁の任期満了を迎える2024年9月までに憲法改正を目指すことを表明しています。日本維新の会の馬場伸幸氏の述べているように、時間を逆算すれば今秋の「臨時国会」で具体的な議論に入らなければ岸田政権の任期中に実現するのは不可能に近いです。
個人的には日本維新の会の提案する「憲法裁判所の設置」は賛成です。しかし「基本的人権」を制限されかねない「緊急事態条項の創設」には賛成できません。前述の通りで臨時国会での議論を先送りにできれば憲法改正を潰せる可能性は高いので「表現の自由界隈」を含めて早急に反対の声を上げるべきです。
問題は左派政党=護憲派の劣化です。立憲野党(立共社れ)は第4波フェミニズムに汚染された先鋭化カルト化した支持者によって完全に崩壊してファッション護憲の政党になってしまいました。
AV新法、困難女性支援法、不同意性交罪、性交同意年齢に引き上げ、キャンセル・カルチャーに与する言動など現在進行形で「日本国憲法」の「人権規定」を積極的に破壊しているのは左派政党とその支持者です。この状況をどうにかしなければ遅かれ早かれ日本維新の会に「野党第一党」を奪われて憲法改正まで憲法改正まで一気に進んでしまいます。




