
※画像出典:CNN Brasil
南米パラグアイの地元警察は麻薬密売取り締りの為に国内の「違法滑走路」の破壊作戦を行いました。この中の複数の違法滑走路は旧統一教会の敷地内にあった模様。CNNブラジルやロイター通信によって報じられました。一方で、現時点で同教会の関与は「疑惑」に過ぎません。今後の続報に要注目です。
■南米麻薬密売組織が違法滑走路=パラグアイの旧統一教会〝楽園〟に
https://www.brasilnippou.com/2023/230812-19brasil.html
ブラジル日報 2023年8月12日
南米パラグアイの北部に位置するチャコ地域で昨年、地元警察が麻薬取締りのために滑走路破壊作戦を行ったが、その複数の違法滑走路が旧統一教会所有の敷地内にあったことが判明したと、8日付CNNブラジルなど(1)(2)が報じている。同地域は麻薬密売を行う国際的犯罪組織コカイン・カルテルによる支配が拡大しつつあり、同教会の麻薬密売への関与が疑われている。
違法滑走路5本の内4本は「旧統一教会」の敷地内に!
南米パラグアイの北部に位置する「チャコ地域」で昨年、地元警察は麻薬密売取り締りの為に、輸送に関与している滑走路5本を破壊する作戦を実施しました。一帯は広大な森林地帯で、コカ葉栽培は合法とされるアンデス地域~欧州市場に麻薬を密輸する主要な物流拠点になっています。
この中で複数の違法滑走路は「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」の所有する敷地内にあった模様。これはCNNブラジルやロイター通信によって報じられました。
麻薬密売の国際的犯罪組織コカイン・カルテルによる同地域の支配は拡大していて、麻薬密売人達はボリビアやペルーなどの麻薬を空輸、その後にブラジル、ウルグアイ、アルゼンチンへ陸路や水路で運んで、欧州行きのコンテナ船に積み込む手法を使っています。
ロイター通信による位置情報分析の結果、対象の違法滑走路5本の内、4本は旧統一教会の敷地内にありました。問題の滑走路では麻薬を直接発見することはできませんでした。しかし、状況証拠などで「麻薬輸送に使われたのは確定的」と報じています。
旧統一教会の土地購入でトラブル続出?
ブラジル日報の記事によれば、旧統一教会は1954年に文鮮明(ムン・ソンミョン)氏によって創設、合同結婚式や霊感商法などのビジネスを世界各地で展開、カルト宗教団体として危険視されています。
中南米での拡張プロジェクトの一環で、文鮮明氏は1990年代初頭にチャコ地域を訪問、2000年に約60万ヘクタールの土地を約2200万ドルで購入、パラグアイ最大の地主の一人になっています。
同氏は自伝でこの地域に「神に与えられた楽園」を創る夢について述べていました。しかし、旧統一教会の土地購入以来、所有地を巡る地域住民とのトラブルや麻薬密売を巡る犯罪は増加したそうです。
Twitterの反応!
ブラジル日報の記事>統一教会の麻薬密売への関与が疑われている=南米パラグアイ北部チャコ地域で昨年地元警察が麻薬取締りのため滑走路破壊作戦を行ったが複数の違法滑走路が #統一教会 所有の敷地内にあった=統一教会敷地内の麻薬輸送滑走路を爆破=国際犯罪組織が利用https://t.co/eRfm07FEFh
— 紀藤正樹 MasakiKito (@masaki_kito) August 13, 2023
「南米パラグアイの北部に位置するチャコ地域で昨年、地元警察が麻薬取締りのために滑走路破壊作戦を行ったが、複数の違法滑走路が旧統一教会所有の敷地内にあったことが判明」
— 岡本宏史(外科医 Hiroshi Okamoto) (@hiroshiok531) August 12, 2023
一刻も早く解散請求を。
南米麻薬密売組織が違法滑走路=パラグアイの旧統一教会〝楽園〟に https://t.co/r31LN1XY6k
一体……❓
— 野島博之 (@nojimagurasan) August 14, 2023
日本はアヘンと親和性のある国。
「満州国」の財政を支えたのはアヘンの専売だった。
同地で辣腕を振るった岸信介に相当の闇資金が渡ったという話は昔から絶えない。
「満州国」の理念は王道楽土だったなあ。
そんなことを思いだす。https://t.co/NUWP9saCwe
とても長いので抜粋しました
— チョコ (@gingastar777) August 14, 2023
パラグアイでは #統一教会 が大統領や検察・政治家と繋がりがあり、中には宗教組織で重要な地位に就いている者も。統一教会の #麻薬 資金は政治家の多くを腐敗させ、反麻薬の検事や市長が殺害されている。出荷されたコカインの多くがヨーロッパに流れ、最大の消費市場に。 https://t.co/N1nwd9bwGt
ロイター報道によると、統一教会はパラグアイで東京都3個分の土地を買収したが、そこは国際的な麻薬売買の中心地になっている。麻薬捜査官が麻薬売買が行われる当地の飛行場を強制捜査したところ、5つの飛行場のうち4つが統一教会所有だったという。
— cargo 💴💶💵🌹🐾 (@cargojp) August 10, 2023
続 https://t.co/ZLRXGgrD5u
管理人後記!
パラグアイにおいて旧統一教会関連の所有地は急激に増えていて同教会と麻薬密売に何らかの関係性を指摘、地元警察は捜査を進めています。
旧統一教会のミシェリ・ビュン弁護士は声明の中で、チャコ地域で繰り広げられている違法行為に関しては認識していて「警察の捜査に全面協力している」と述べました。その上で「我々は違法行為には一切関与していない」と強調しています。
現時点で旧統一教会の関与は「疑惑」に過ぎません。麻薬密売組織に直接関与した証拠はないので冷静に見なければなりません。結論ありきで騒ぐのはNGです。
しかし、日本の自民党政権は旧統一教会と長年に亘る「深い関係」を断ち切れない中で、同教会の世界的な麻薬密売ビジネスへの関与(疑惑)は衝撃的です。捜査の進行状況や結果によっては、日本の政府・与党に致命的なダメージを与えることになりかねません。今後の続報に要注目です。




