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【法治主義の終焉】稀代の悪法!性犯罪に関する刑法改正案「全会一致」で可決・成立!不同意性交罪で「性交渉」は原則違法化!立証責任の所在は?性交同意年齢は「年齢差条項」で形骸化!撮影罪の危険度は「児童ポルノ禁止法」を超える?

政治・経済・時事問題
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※画像出典:時事ドットコム
2023年06月16日(金)。参議院本会議。性犯罪に関する刑法改正案(以下改正刑法)は全会一致で可決・成立しました。強制性交等罪(強制わいせつ罪)の構成要件を見直して「不同意性交罪(不同意わいせつ罪)」に罪名変更。性交同意年齢を「16歳(未満)」に引き上げました。

また、盗撮を取り締る「撮影罪」を新設。未成年者の性被害を防ぐ為に16歳未満を懐柔する「面会要求罪(性的グルーミング罪)」を創設。公訴時効は性犯罪全般で「5年」延長されました。

これに先立って、自民党、公明党、立憲民主党、日本維新の会の衆議院での修正協議に基いて、附則に「施行5年後に性犯罪に関わる実態に即した見直しを検討」することや「不同意性交罪の時効の延長について被害申告の困難さに関する調査」を盛り込む修正を行いました。

改正刑法は7月中旬に全面的に施行予定です。これまでお伝えしてきた問題点はまったく修正されていません。立憲主義・法治主義はほぼ完全に崩壊しました。素人目に見ても明らかに「憲法」の条文に抵触する部分までそのままで全会一致で通してしまった訳です。

改正刑法の詳細は以下の通りです。弁護士・刑法学者など専門家の見解や管理人のツイートを基に過去の記事を再構成しました。長文注意です。この記事は定期的に追記・加筆・修正します。

尚、施行前なので運用上起り得る事態を想定して批評しました。一方で「捜査当局の恣意的な運用や悪意を持った者に利用されるケースを防止する制度設計(附帯決議など)をまったくしていないこと」を踏まえて書いたので単なる憶測ではないことは予め申し上げておきます。萎縮効果は確実。誤って不利益を受けるケースは将来的に必ず発生します。


■性犯罪、成立要件を明確化「不同意性交罪」に改称―改正刑法が成立
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023061600138&g=pol
時事ドットコム 2023年06月16日 18時16分


性犯罪の規定を見直す改正刑法が16日の参院本会議で全会一致で可決、成立した。強制性交等罪と準強制性交等罪を統合して「不同意性交等罪」に改称。罪が成立する八つの行為や状況を例示し、処罰要件を明確化した。近く公布され、その20日後に施行される。

■「処罰ライン、意識を」不同意性交罪、専門家が警鐘―改正刑法
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023061600471&g=soc
時事ドットコム 2023年06月16日 13時32分


「不同意性交等罪」など性犯罪規定を見直した改正刑法は、7月中旬には全面的に施行される。同罪の規定について、専門家は「どこからが犯罪なのか、線引きを意識した運用が必要だ」と警鐘を鳴らす。

改正法が定める飲酒や上下関係の要件は通常の恋愛関係でもあり得るとし、「どこまでの行為が許されるのか分かりづらい。同意に基づく行為が事後的な内心の変化で有罪とされる恐れがある」と危惧。付則で5年後の見直し検討が盛り込まれたことを踏まえ、「被害者のプライバシーに配慮しつつ、無罪となるべき事案が有罪となっていないか検証が必要だ」と述べた。

不同意性交罪で性交渉は原則違法化!


強制・準強制性交罪、強制・準強制わいせつ罪をそれぞれ統合して罪名を「不同意性交罪」「不同意わいせつ罪」に変更しました。構成要件の「8項目」「行為・事由」は以下の通りです。

(1)暴行・脅迫を用いること

これは基本的に「被害」と言い切れるので概問題はありません。しかし、法改正前の時点で「草津町の冤罪事件」は起きています。ハラスメント・性被害は既に「言ったもの勝ち」の時代であることは留意しておくべきです。

(2)心身に障害を生じさせること

身体に障害を生じさせることは暴行と同じく基本的に「被害」と言い切れるので概問題はありません。一方で「心」に対する障害は相手側の内心の問題です。客観的に知る方法はなく明確な線引きは不可能に近いので恣意的に運用されるのは確実です。

(3)アルコール又は薬物を接種させること

薬物は論外です。しかし「お互いに酔った勢いで」は社会通念上許されない行為ではないし「よくあるシチュエーション」です。完全に素面の状態でなければ(4)と合せて後付けでレイプ認定し放題になります。

また、アルコールに強い/弱いの「差」は個々人の体質等で大きく違います。客観的に知る方法はなく明確な線引きは不可能に近いので恣意的に運用されるのは確実です。刑罰法規の構成要件としてはあり得ません。不同意性交罪=性交渉の原則違法化になる理由のひとつはこれです。更に、実質的な「禁酒法」として機能する点は見過ごせない問題です。

(4)睡眠その他の意識が明確でない状態にすること

同じく薬物などは論外です。しかし、(3)の「アルコールを接種させること」とセットで運用される前提で見れば非常に経験です。特に刑罰法規に於いて「その他」のような条文は処罰範囲を限りなく広げるので要注意です。

(5)拒絶する暇を与えないこと
(6)予想と異なる事態に直面させて「恐怖」又は「驚愕」させること


まず「恐怖させる」は被害です。しかし「拒絶の暇」「予想と異なる事態」「驚愕させる」「基準」は相手側の「捉え方」で大きく異なります。客観的に知る方法はなく明確な線引きは不可能に近いので恣意的に運用されるのは確実です。

(7)虐待に起因する心理的反応を生じさせること

虐待を受けていたことは「本人」に直接聞く以外に知る術はありません。特に辛い経験をした人はそれを積極的に他人に話すことはまずありません。性交渉を行った後でこれを理由に不同意性交罪に問われる可能性は十分に考えられます。

(8)経済的又は社会的関係上の地位に基く影響力によって受ける不利益を憂慮させること

不同意性交罪=性交渉の原則違法化になる理由のひとつはこれです。同法に於ける最大の問題点です。

先輩・後輩、上司・部下、労働者・使用者、年の差などでカップルや夫婦になるのはごく一般的な男女関係の在り方です。しかし「収入差」「社会的地位」などで「対等ではないケース」は往々にしてあります。

言い換えれば、性別に関係なく「完全に対等な人間関係」は絶対にあり得ないのです。また、環境の変化(失業による収入減など)で「不利益を憂慮させる状況」は幾らでも後付けできます。

特に「何を以って『不利益を憂慮させる状況』を判断するのか?」に関して判断基準を明確にしていないのは大問題です。要するに、この項目だけで一般的な性交渉はほぼ例外なく「後付けでレイプ認定」できる訳です。

法治主義の崩壊と「罪刑法定主義(憲法31条)違反」について!


不同意性交罪の構成要件は8項目の行為・事由です。この内、実に「7項目」「被害者の内心」もしくは「警察や司法の判断」又は「その両方」で後付けでレイプ認定される危険性を孕んでいます。

改正刑法では「被害者の内心の不同意」だけを構成要件にすることは見送られました。しかし「一般的な男女関係」や性交渉に至るまでの「よくあるパターン」「よくあるシチュエーション」はほぼ完全に違法になりました。

更に「経済的又は社会的関係上の地位に基く影響力によって受ける不利益を憂慮させる」で、推進派の望む形ではないものの実質的に「被害者の内心の不同意」を構成要件をしたに等しい内容です。端的に言って「あってはならない法律」です。

これは推進派(特に活動家)の反応を見れば断言できます。性被害やハラスメントに関する法律は警察や司法の場に於いて「言ったもの勝ち」で運用されることを彼等はよく知っています。それを踏まえての反応です。

刑事裁判に於いて検察官は被告人の犯罪を証明できなければ有罪にすることはできません。しかし、不同意性交罪は刑罰法規の判断基準を「客観的又は物的な証拠」ではなく「被害者側や代理人の主張(証言)」に変えました。言ったもの勝ちの傾向はこれまで以上に強まります。

また「立証責任」は実質的に被告人側に転換されました。これによって「法の支配」「『疑わしきは被告人の利益に』の原則」は機能不全に陥りました。これは「法治主義の終焉」を意味します。

刑罰法規は「萎縮効果を生じないように誤って不利益を受ける者の生じないように『明確』に規定」しなければなりません。個々人によって大きく基準の異なる行為・事由で被告人を裁く不同意性交罪は「明確性の原則(憲法31条)」に反する憲法違反です。

性交同意年齢の引き上げについて!


性交同意年齢は現行の13歳を「16歳」に引き上げました。一方で、低年齢同士の性交渉を除外する為に「該当13歳以上16歳未満の者」を対象にした性交渉は「年齢差プラス5歳以上」で一律に処罰対象になります。

性犯罪に関する刑法改正の最大の問題点はこれです。日本は既に、

・成人年齢の引き下げ
・結婚可能年齢の引き上げ
・児童福祉法
・淫行条例(青少年保護育成条例)


によって「婚前交渉禁止」に極めて近い異常な国です。筋論で言えば本来は「引き下げ議論」だってあって然るべきです。

また、年齢差条項を踏まえて「15歳」を基準に考えれば、

・15歳と20歳はセーフ
・15歳と21歳はアウト


になります。性交同意年齢の法益は個人的法益。基本的人権の享有主体は個人。同じ年齢で同じ行為なのに「年齢差」を理由に後者の性的自由・性的自己決定権だけを制約する訳です。

これは「平等原則」に反します。総合的に判断すれば性交同意年齢の引き上げは憲法「13条」「14条」に違反します。

性交同意年齢の形骸化について!


年齢差条項。この日本版「ロミオとジュリエット条項」「内心の自由」にまで踏み込んだ点は由々しき事態です。

性交同意年齢は「例外を認めない前提」で設定したものなのに「低年齢同士は対象外」にしたことで法律の趣旨は180度変ってしまいました。意思決定・判断能力の脆弱さや性交渉に関する知識の乏しさを理由に引き上げるのにこれでは矛盾しています。

撮影罪は児童ポルノ禁止法を超える悪法に!


例えば更衣室やトイレなどを意図的に盗撮した場合に限定すれば必要性は理解できます。しかし「盗撮」に限定しておらずハラスメントや不倫の証拠収集など「正当な撮影行為」まで規制されかねない点は気になります。

捜査当局は簡単にスマートフォン等を調べられるようになるので現場のさじ加減でそのまま逮捕になりかねません。また「プライバシー権」の兼ね合いは懸念されます。

電子データの所持禁止。同じく画像や動画の所持を罰する「児童ポルノ禁止法」に比べて対象範囲は遥かに広く事実上の「単純所持」まで禁止にしたことで危険度は児童ポルノの比ではなくなりました。

更に「創作物(フィクション)」を対象外にすることを明確に規定していません。適正AVは言うに及ばず「インディーズメーカー」「同人」まで「盗撮モノ」は潰されかねません。既にこれに言及している活動家はいるので要注意です。

面会要求罪(性的グルーミング罪)は意味不明!


面会要求罪(性的グルーミング罪)はまったく意味不明です。既に「18歳未満」を対象に金銭を渡して性交渉を行うことは違法になっています。性的な目的で「手懐ける」「心理的にコントロールする」の定義は曖昧で行き過ぎた声掛け禁止のような内容です。

公訴時効の延長について!


被害者のことを考えてこれだけは高評価でした。しかし、後付けでレイプ認定できる不同意性交罪でまったく評価できなくなりました。また、性犯罪全般に適用されるので将来的な公訴時効の撤廃に要警戒です。

管理人後書(施行日までにできること)!


AV新法に続いて2連敗。今回の法改正で「性」に関して大部分をジェンダー界隈の掌握されました。これで表現の自由界隈の負けは確定です。純潔カルトの勝利です。

性的自由・性的自己決定権に「公権力」の介入を許してしまったのは痛恨です。取り返しのつかない敗北です。後は延々と消耗戦を強いられていずれは二次元規制まで押し切られます。

また、不同意性交罪と性交同意年齢の引き上げによって憲法「13条」「14条」「31条」は実質的な憲法改正に匹敵するレベルで後退しました。これは後々の表現規制を含めて様々な場面で影響します。

7月中旬に施行される前に運用面で最低限の歯止めを掛けなければなりません。

不同意性交罪に関しては、Twitter等の弁護士の意見を参考に想定される問題と「明確性の原則(憲法31条)」に違反していることを、

性交同意年齢に関しては、年齢差条項による歪んだ価値観を「性教育」で押し付けないようにすること、憲法「13条」「14条」に違反していることを、

撮影罪に関しては、適正AV以外のモノを含めて「フィクション」「合意の上での盗撮」は例外なく対象外にすること、大部分は児童ポルノ禁止法で対応できるので「16歳」の部分は不要であること、単純所持禁止にならないように「性的姿態等影像記録罪」は定義を殊更に明確にすることを、

施行停止を前提にそれぞれ与野党に要望して欲しいです。

今回の法改正で「立憲主義」「法治主義」はほぼ死に体になりました。特に「表現の自由界隈」の諸姉諸兄は猛省して早急に法律の運用に関して意見するべきです。法律は成立して「おしまい」ではありません。抗議の声を上げれば法律の運用や在り方はそれを反映して制限されます。

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コメント
  • お知らせです
    2023/07/01 23:55
    身内の入院でしばらくは不定期更新になります。

    Twitterはマイペースで更新しています。緊急性の高い案件は此方で取り上げます。

    コメント欄のチェックは通常通りに行いますので自由に書き込んでOKです。只、前述の理由で細かなチェックは困難な状況なので「ルール違反」と判断したコメントは「無条件」で削除します。

    当ブログをご覧頂いた皆様。いつもありがとうございます。

    メールやコメント欄で情報頂いた方々にこの場を借りてお礼申し上げます。頂いた情報はすべて何らかの形で活用しているので懲りずにコメント等を頂ければあり難いです。

    ■改正刑法について

    7月中旬に施行される前に最低限の歯止めを掛けるべく運用面に関して意見をお願いします。

    表現の自由界隈の諸姉諸兄。改正刑法は制度的に政局的に表現規制に直結しています。

    また、規制派は「撮影罪」を突破口に三次元規制に向けて既に動き出しています。AV新法反対派の方達は特に要警戒です。

    今回の法改正で「立憲主義」「法治主義」はほぼ死に体になりました。しかし、法律は成立して「おしまい」ではありません。抗議の声を上げれば法律の運用や在り方はそれを反映して制限されます。

    憲法「13条」「14条」「31条」は表現の自由=基本的人権を守る上で生命線です。ジェンダー界隈にこれ以上好き勝手させない為に徹底抗戦しなければ本当に負けます。
  • はい?????
    2023/07/06 09:39
    何の事で御座いましょうか。
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