
※画像出典:時事ドットコム
新型コロナウイルスの感染症法上の分類は季節性インフルエンザと同等の「5類」に移行しました。コロナ禍を脱して社会・経済活動の正常化に向けた大きな区切りになります。一方で、行動制限に関する法的根拠はなくなって感染対策は「個人の判断」に委ねられます。国民の分断を招く可能性は高く波紋を呼んでいます。
■新型コロナ5類移行、「平時」初日はマスク姿が目立つ…接近時「迷惑をかけないよう」着ける人も
https://www.yomiuri.co.jp/national/20230508-OYT1T50095/
読売新聞オンライン 2023/05/08 13:13
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類が8日、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられた。感染対策は各事業者や個人に委ねられ、入院や外来診療は、他の疾患と同じく幅広い医療機関が対応する体制になる。3年余り続いたコロナ対策は「平時」の対応に切り替えていくことになる。
■コロナ5類移行で何が変わるか 感染しても外出OK? 医療費負担は
https://www.asahi.com/articles/ASR5413X7R52UTFL00G.html
朝日新聞デジタル 熊井洋美 姫野直行 2023年5月8日 7時00分
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけは、5月8日から、季節性インフルエンザなどと同等の「5類」になります。日々の暮らしのなかでコロナとの向き合い方はどう変わるのでしょうか。(熊井洋美、姫野直行)
医療費は一部で自己負担も
5類移行後、医療費は一部で自己負担が発生します。これまでは例外を除き、病院で行う検査や治療の費用はすべて公費で負担され、個人の負担はありませんでした。コロナの検査・外来には今後、他の病気やケガと同じように公的医療保険(1~3割の自己負担)が適用されます。
このニュースについて!
2023年05月08日(月)。新型コロナウイルス感染症の感染症法上の分類は同日、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。全国各地で感染拡大前の対応に戻す作業に追われました。2020年1月15日(水)に国内初の感染者を確認して約3年余。コロナ禍を脱して社会・経済活動の正常化に向けた大きな区切りになります。
5類移行に伴って、政府の定めたコロナ対策の「基本的対処方針」は廃止にされました。また、同方針に基いて、接客時のマスク着用やパーティションの設置などの対策を定めた「業種別ガイドライン(指針)」も合せて廃止になります。
更に、これまで公費で負担していた検査費や外来医療費は原則自己負担になります。政府の試算によれば、初診料は「最大4170円」になる見通しです。入院や高額な治療薬については今年9月末まで「軽減措置」を設けました。月に最大2万円を補助します。
ワクチンは2023年度中は無料で接種できます。2024年度以降の接種については今後検討します。各自治体の検査キット配布事業は終了、民間の検査所で行われていた「PCR検査」は有料になります。
尚、毎日発表していた新規感染者数の把握・公表は指定した医療機関に週1回報告する「定点把握」に変更、死亡者数の把握・公表は「人口動態統計(最短2カ月)」に基いて公表、厚生労働省のHPで週1回データを掲載します。
Twitterの反応!
明日から新型コロナは5類感染症になります。これまで感染対策にご協力いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。
— 忽那賢志 (@kutsunasatoshi) May 6, 2023
これからは流行状況に合わせて一人ひとりが個人の判断で感染対策をすることになります。私は今後もその判断のための情報提供をしていければと思っています。https://t.co/q58E2Z2Dvd
忽那先生、本当にお疲れ様でございました。
— 知念実希人 物語り (@MIKITO_777) May 6, 2023
先生の心身を削っての社会貢献に心から敬意を表します。
これからはどうか心身ではなく、体脂肪を集中的に削って中性脂肪を下げて下さい。
私も明日から普通のオタクの中年おっさんとしての話題を呟いていきます✨… https://t.co/8JhYSmetrN
本日5類に移行。三年余りの「有事」に一応の区切り。この間国民の皆様におかけした苦痛と犠牲に深く政治の責任を感じます。党コロナ本部は暫時存置を検討し、今後の感染状況、特に救急搬送困難事案に着目。更に後遺障害やワクチン副反応被害救済に焦点を当てたいと思います。https://t.co/6scZp8p33u
— 小川淳也|衆議院議員(香川1区) 🚲 (@junyaog) May 8, 2023
おはようございます。ただいまの気温は6.6℃です。ちょっと寒いな。ところで、今日から新型コロナの位置づけが変わります。まあ、マスクはし続けるつもりです。
— 田澤安弘 | のっぽろカウンセリング研究室 (@mUfJIESA1GpyNxm) May 7, 2023
新型コロナ、インフル同等扱いに 8日、「5類」移行―国内初確認から3年余:時事ドットコム https://t.co/bVXSKNZXTh @jijicomより
5/8からの5類への移行でコロナ前の生活に戻してる人が少しずつ増えてるけど、あとはそれでも感染爆発が起こらないことを本当に願うのみ。大丈夫そうなら生活がだいぶ楽になるし。
— 古場 正行 (@masayuki_koba) May 8, 2023
管理人後記!
これまでは「新型インフルエンザ等感染症」と同じ「2類相当」に分類、行政主導で様々な要請や制限を行っていました。こうした一律の感染対策はほぼ撤廃されます。特に大きな変更点は「行動制限に関する法的根拠」をなくしたことです。
一例を挙げれば、感染症法に基いて陽性者と濃厚接触者の「外出自粛」は不要になります。従来、新型コロナウイルスに感染した場合、発症後7日間、濃厚接触者は5日間の外出自粛を求めていました。
5類移行で陽性者や濃厚接触者の「法律に基づく外出自粛」は求められません。また「保健所」に濃厚接触者として特定(指定)されることはなくなります。
尚、発症後5日間は他人に感染させるリスクは高いので「5日間は外出を控えること」を推奨します。また、5日目に症状のある場合は「軽快して24時間程度経過するまでは外出を控えること」を推奨しています。
医療機関や高齢者施設などはこれまでの感染対策を一部継続します。一方で、今後、感染対策は基本的に「個人や事業者それぞれの自主的な取組をベースにした対応」に委ねられます。否応なしに5類移行に舵を切ったことで、国民の分断や飲食店など店舗や事業者の負担増を招く可能性は高く波紋を呼んでいます。




