TPPは復興にとって「NO」 ジェーン・ケルシー教授
http://www.jacom.or.jp/news/2011/07/news110719-14282.php
農業などの物品関税の撤廃だけでなく、投資や知的所有権、サプライチェーンの統合など国境を大きく超えて米国流のルールを押しつけようとするTPP。
ケルシー教授はこれまでに行われた7回のTPP交渉の現場にかけつけ交渉官から情報を引き出す努力をしてきたが「交渉は秘密裏に行われている。公式情報が少ない」と批判した。
そのうえでTPPの問題点は▽文書は協定に署名するまで非公開、▽協定は脱退しない限り永続、▽規則や義務の変更は極めて困難、▽投資家は政策的助言に参加する権利がある(=規制を受ければ投資家が加盟国政府を訴えることもできる)などを上げた。
また、TPP交渉に参加しているのは9か国だが実質は「米国+8か国」だと指摘、その理由は米国のみ協定に対して議会の承認を必要とするため。いかなる取り決めも米国の要望が反映されるよう圧倒的な影響を及ぼすとみる。
この協定について、交渉参加国はこれまでにない「21世紀の協定」だと主張しているが、ケルシー教授は「(この協定は)21世紀の現実とかけ離れている」と批判。エネルギー、資源、食料不足、不安定な雇用など世界はさまざまな問題を抱えるなか「本当にTPPでいいのか」と強調した。
また記者会見では「TPPには小規模生産者への配慮がない。自由貿易主義の価値観とはそういうもの」と指摘、被災地で「絶対にこの土地を離れない」と語る農家に出会ったことに触れ「TPPが復興への解決策かといえば、やはりノーだと思う」などと語った。
少し調べてみたんですがTPPには、いわゆる「知財」の分野もあるようです。
著作権侵害の「非親告罪化」を初め「ネット規制」にも関係してくる可能性も考えられますね。
現時点ではTPP参加が原因と見られるネット規制の例は確認できませんでした。
見落としただけかもしれませんので、あくまで「その可能性がある」としておきます。
>自由の傭兵様 いいえ、瀕死ではありません。農業分野は確かに日本においては、世界的に見たら、どちらかというと比較劣位です。また、継者不足を危惧する声も多々あり、農業が非常にヤバい状態だという気持ちはわかります。ですが、決して滅ぶだけの道しかないわけではありません。メディアは、日本農業の悪いところしかほとんど伝えていません。日本農業の担い手に高齢者が多いのは事実ですが、我々若手の存在を軽視すべきではありません。だいたい、食糧自給率をカロリーベースで定めるなんて日本だけで、野菜や果物なども含めれば、自給率は決して低くはないです。技術面にしても世界トップクラスであり、誇れる点もたくさんあるでしょう。もちろんだからといって、楽観視できるとはいえません。しかし、あきらめるのはまだ早いです。イギリスがそうだったように、日本も農業が衰退から脱することも可能だと思っています。
2011.10.16 Sun l 12434. URL l 編集
No title
米国にはどの州にも日本でいうところの人権擁護法がある。
日本のTPP参加で米国人の弁護士が来れば、日本人の反日弁護士を雇って
「外資系」の弁護士事務所を開設する可能性が高い。
米国の弁護士はほとんどが金の亡者。
だから日本が米国のような訴訟大国にされてしまう可能性が高いと同時に、
在日外国人と結託して「差別」を作り上げ人権擁護法を成立させてしまう可能性が高い。
2011.10.16 Sun l . URL l 編集
No title
いやー難しいね。
有利になるところがあれば潰されるところもある…か。
デメリットを潰すと言ってもあっちの土俵に入る以上は
こっちの要求なんて受け入れてもらえそうもない気がするんだが。
TPP「交渉後の離脱も可能」は推進論者の詭弁!日米関係悪化を脅しとした協定締結が狙いだ
http://news.goo.ne.jp/article/diamond/politics/2011101114-diamond.html
>枝野氏の発言
>「いったん交渉に参加した上で、離脱する手もある」――。
>「交渉に参加したうえで、どうしても譲れないことがあれば抜ければいい」
これは指摘しておいた方がいいかも知れませんね。
『TPPは一度入ったら脱退は極めて難しい』との見解ですが、
やはり何処もそれと同じ事を言っています。
この問題に限らず、
「やってみて問題が起きれば辞めればいいじゃないか」は浅はかで無責任な考えなんだがな。
2011.10.16 Sun l 神浪(旧名:kannami). URL l 編集
No title
とりあえず、首相官邸と内閣官房に「TPPに参加することのメリット・デメリットをきちんと国民に知らしめて欲しい」という意見を送りました。
そういえば、今週の木曜からまた国会ですね。児ポに関する陳情書を作ったので、国会が始まったら即郵送しようと思います。
2011.10.16 Sun l アキ. URL l 編集
>12434さん
そういえば、震災前まで東京で結構話題になっていたのですが「今、長野が熱い」という言葉を思い出しました。
欧米諸国の人たちが、世界一農業に適している日本、とりわけ「長野へ行け」という言葉を…。
東京は、震災前までは長野県産や群馬県産の有機野菜を取寄せる家庭も多かったのですが、やはり原発の件で、やめてしまうケースが後を断たない様で大変心を痛めております。
震災に伴う原発事故さえなければ、今ごろ東日本や甲信越の農業は活性化していたと思います。
TPPに対しても、上手く対応していたでしょうね。
あくまで農畜産物に限っての話ですが。
専門家ではないので、軽々しく言える立場ではないのですが、個人的には、フランスの食糧自給率の高さに興味があります。
あと、アメリカの南北に隣する、カナダとメキシコのTPP不参加は、日本への警告の様に感じます。
12434さんにお聞きしたいことがあるのですが、モンサント社の「F1種苗」に関しては、どのようなご見解でしょうか?。
乱文にて失礼しました。
2011.10.16 Sun l ロック好き. URL l 編集
>ロック好き様 まず、モンサント社自体の印象は良くないです。アメリカではモンサント社の遺伝子組み換え種子に畑が汚染されたのに、逆に農家が訴えられたという話もあります。そういう企業が、F1種苗を悪用(法律の範囲内だとしても)したとしてもおかしくない気はします。もちろん、アメリカのような広大な土地では遺伝子組み換え種子が必要なので、必ずしも悪いとは言い難いと思っています。ただ、いささか連中は天狗になっている感はあります。まあ農業に限った話ではないですが、ああいう企業は、その国や地域による農業の多様性は理解してくれないでしょう。私は実は農業経済学出身なので、申し訳ありませんがバイオテクノロジーについては詳しく説明できません。その辺はご了承下さい。
2011.10.17 Mon l 12434. URL l 編集
No title
TPPは少なくとも今出ている情報だけをみるとデメリットしかうかびませね。
ただこれは法律の改正についても触れられているのでわりと冗談抜きで児童ポルノ法なんかも危ないんじゃないでしょうか?
法律に関する規則はてっきり商業的、投資的なものに限定かと思いきや著作権やネットのダウンロードにも刑事罰を求めているってありますしね。
2011.10.17 Mon l 司. URL l 編集
No title
12434.さん
野菜も果物も穀物も肉もあらゆる食物は人間や全ての生き物にとって命の源であり、命そのものであると言える。
遺伝子組み換え種子も責任を持ち、命を慎重に扱わなければならない。
にも拘らずモンサント社は己の権力に責任をとらず他社に押し付け命を弄ぶ最低な人たち。
警察同様暴力団と変わらない。
驕れるもの久しからず、いつか農業関係者だけではなくそれ以外の国民にも批判されるかもしれない。
2011.10.17 Mon l じょも. URL l 編集
No title
TPPで漫画の取り締まり基準等が米国流に改正される可能性はあるのでしょうか?
半年ほど前のNHK(深読み)で、「日本の車の安全基準が高すぎて米国車を売れない→基準を米国レベルへ引き下げろ という類の要求に発展する恐れがある」と指摘されていましたが、これが創作物等にも適用されるとすれば可能性はあるのではないかと思います。
ちなみに僕は工業系を専攻しておりますが、円高が終息する見込みがない現状でTPP参加は雇用流出につながることが危惧されるので慎重であるべきだと思っています。
2011.10.17 Mon l 愛知の長門. URL l 編集
No title
>司さん
>ただこれは法律の改正についても触れられているのでわりと冗談抜きで児童ポルノ法なんかも危ないんじゃないでしょうか?
>愛知の長門さん
>TPPで漫画の取り締まり基準等が米国流に改正される可能性はあるのでしょうか?
まだまだ勉強中の身ですけど、自分もそんな感じがしてます。
デメリットの部分を読んでると、どうもそれっぽく解釈できますよね。
冗談抜きでそういう風になるのだとしたら不味い。
それだけでもメリットよりデメリットの影響力の方がデカくなってしまう。
実際のところどうなんだろうか。
2011.10.17 Mon l 神浪(旧名:kannami). URL l 編集
>12434さん
ご多忙のなか、ご返事頂きありがとうございます。
普段、首都圏で暮していると、農業関係者の方との交流が殆どなくて、大変勉強になりました。
モンサント社の「F1種苗」については、数年間「素敵な宇宙船地球号」という番組でその危険性について放送されたのですが、フィリピンやインドの農家の人たちの塗炭の苦しみを同番組で知り、それ以来私も大変危惧しておりました。
あらためて、12434さんのご見解に同感致しております。
>愛知の長門さん
工業関連については、円高によるメリットを一考だにしない大企業の姿勢に怒りを禁じ得ません。
その差益を人件費に回さず内需無視の姿勢を崩さない以上、現時点でのTPP加盟は、今以上のデフレスパイラルを招いてしまうでしょうから、見送るべきと思います。
実は先ほど、私の雇い主が取引先から見積り価格の値引きを要求され、私自信、先行きが不安です。
もろに人件費のカットに繋がってくるので。
2011.10.17 Mon l ロック好き. URL l 編集
私は自由化そのものは悪いとは思いません。不当な表現規制みたいに、社会にとって不利益な法規制も存在しますからね。自由化において、可能性を模索することは自体は正しいです。経済発展の過程において、農民層分解は避けて通れないですが、これは自由な競争なくして実現は不可能です。市場の解放により、結果として適材適所が構築され、総合的に豊かになることはできるでしょう。しかし、自由貿易は絶対的ではありえません。あの竹中平蔵氏でさえ、規制が必要な所もあると述べていました。合理的な保護政策は、問題解決には望ましいです。今の世の中には、何が何でも自由化すべきというイデオロギーがはびこっています。米国の保守派に多い考えですが、やはりマズいですね。自由貿易の弊害も念頭に入れて、バランスのとれた方法を模索すべきと思います。
2011.10.17 Mon l 12434. URL l 編集
>ロック好き様 連呼失礼します。前述したように、遺伝子組み換え作物も確かに一理はあると思います。私はあんな広い農地で働いたことはないので、あまりえらそうなことはいえませんが、その技術の導入により劇的に仕事が楽になったというのは、想像するに難しくないです。アメリカの農業者の多くは、遺伝子組み換え作物を救世主のように思っているらしいですが、まあ無理もないですね。ただ、日本などの農業は立地条件等が全くことなります。それでも優れた点はたくさんあります。その辺はアメリカにもわかってもらいたい所です。
2011.10.17 Mon l 12434. URL l 編集
TPP参加、強い意欲=原発新増設、個別に判断―野田首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111017-00000064-jij-pol
総理はどうも参加する方向みたいですね・・・。もっとメリット・デメリットを真剣に考えて判断するべきだと思うんですが。
2011.10.17 Mon l アキ. URL l 編集
ちょっと思ったんですが、一般の人達がTPPそのものを知っているんでしょうかね?
なんか、大抵の人達が「どうせ政治の話だろ。」と興味を持ってない印象が強く感じます。
2011.10.17 Mon l ラビ. URL l 編集
最低限関税撤廃だけはやってもらわないと、輸出系はこれ以上戦えないぞ。
円高もいつ終わるかも分からないんだから、少しでもコストを下げないと。
安いものが入ってきて日本のものが売れなくなると言ってるのがいるが、そんなものしか作れないのかと逆に不安だ。
そんな質の悪いものを高く売ってていざ競争相手が来ると売れなくなるとか何様だよ。
輸出系は関税で値段上がる分も性能上げたり付加価値つけてして売り続けてるのに、なんで方や関税で守られて胡坐かいてるのが危うくなると拒否するんだ。
胡坐かいて余裕こいてたほうが悪い。
農業とか関税で守られて補助が出るのをいいことに、最近進歩してないじゃん、
進歩してるのなんてまじめに農業を研究してるところだけで、結局普通の農家は進歩なんてしちゃいない。
まじめに研究して改良しているところは関税撤廃しても勝てるんだろうけどね。
まあ、騒いでるのは農業やらないで補助金もらって楽してる農家だって聞いたこともあるし。
関税撤廃が主目的だからTPPである必要はないけどね。
2011.10.17 Mon l 自由の傭兵. URL l 編集
問題があった場合、すぐに脱退できるなら良いがそう簡単にはいかないような?。
枝野氏にしては珍しく非常に短絡的な見解に思えますね。




