
※画像出典:日本経済新聞
IMFの予測によれば、2023年の日本の「国内総生産(名目GDP)」はドルベースで世界4位に転落、ドイツに逆転される見通しを示しました。日本経済の衰退を裏付ける結果でした。経済規模は国際的な発言力に影響します。仮に順位を落せば日本の存在感は一段と低下する可能性はあります。
■日本の名目GDPがドイツに抜かれ4位転落へ、コロナ禍からの回復に差…IMF予測
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20231024-OYT1T50231/
読売新聞オンライン 2023/10/24 21:51
日本の名目国内総生産(GDP)がドイツに抜かれ、3位から4位に転落する見通しとなった。円安の影響でドルベースで目減りしたことやドイツの高い物価上昇が主な要因だ。ただ、経済の長期的な低迷の表れとの指摘もあり、日本の国際的影響力の低下などにつながる恐れもある。(秋田穣、ワシントン 田中宏幸)
■日本のGDP「世界4位に転落」IMF予測、55年ぶりドイツ下回る
https://www.asahi.com/articles/ASRBS5RHWRBSULFA00L.html
朝日新聞デジタル ワシントン=榊原謙 2023年10月24日 17時46分
日本が2023年の名目国内総生産(GDP)でドイツに抜かれ、世界3位から4位に転落するとの見通しを、国際通貨基金(IMF)が示した。最近の円安や、ドイツのインフレ率の高さが影響したが、実質的な経済成長率の差が長年積み重なった結果でもある。
このニュースについて!
2023年10月23日(月)。国際通貨基金(IMF)の予測によれば、2023年(令和5年)の日本の「国内総生産(名目GDP)」はドルベースで世界3位⇒4位に転落、ドイツに逆転される見通しを示しました。円安によってドル換算で目減りした他、名目GDPは「物価変動」に影響されるので、日本に比べて高いドイツの物価上昇率を反映した結果と見られます。
日本の名目GDPは4兆2308億ドル(約633兆円相当)で前年比0.2%減。一方で、ドイツは8.4%増の「4兆4298億ドル」になりました。1位は米国で5.8%増の26兆9496億ドル、2位の中国で1.0%減の17兆7009億ドルです。
名目GDPはモノやサービスの価格変動を含めた指標で、国・地域の経済活動の水準を示します。一般的な経済規模を示す場合に用いられます。円の対ドル相場の下落やドイツの高インフレによる影響はあるものの背景にあるのは長期的な日本経済の低迷です。
GDPに関しては為替の影響は大きく実際の順位は年末までの為替動向に左右されます。経済規模は国際的な発言力に影響するので、仮にIMFの予測通りに順位を落せば日本の存在感は一段と低下する可能性はあります。
Twitterの反応!
日本の23年GDP、4位に転落 ドイツが逆転か IMF見通し
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) October 23, 2023
凋落する日本。この10年のアベノミクス・異次元緩和は完全な失敗どころか、日本経済を再生困難にしている。産業は衰退、家計は疲弊、格差は拡大。まず、利権が第一の自民党政治の暴走を止めることが全ての前提となる。 https://t.co/udr4kZ4hbT
2023年GDP予測。ドイツが3位に浮上し、日本は世界3位から4位になる見通し。
— ひろゆき (@hirox246) October 23, 2023
ドイツの人口は8300万人で、日本の2/3。生産性が3割以上違うということですね。
「日本凄い」と言ってるのが多数派ですが、ダメな部分を指摘・改善する人達が多数派にならないと今後もね、、https://t.co/2ZLLyKbyCd
ドル建でみたらよく分かる。2012年をピークに日本のGDPは下がり続けています。アベノミクスがいかに日本の経済を駄目にしたか。円安がいかに罪深いか。
— Dr.ナイフ (@knife900) October 23, 2023
「GDP予測、日本は4位転落 23年にドイツが逆転」https://t.co/zo10ujdBZG https://t.co/yEQwyh13EL
GDP予測、日本は4位転落 23年にドイツが逆転
— 桃太郎+ (@momotro018) October 23, 2023
うん知ってた。みんなは知ってた?この日本の惨状は自民党と公明党と財務省のせいだからな。民主党もアレだったが僅か3年だし財務官僚に騙されての結果だしな、自公は確信犯。国民は現実を直視しよう。#政権交代 #選挙に行こう https://t.co/xpog1xN4YN
円安を喜んでる人は多いですが、弊害も大きくドル建てGDPは大きく減少。
— もふもふ不動産もふ | 菊地夏紀 (@mofmof_investor) October 23, 2023
人口8300万人のドイツにGDPが抜かれます。20年前は2倍以上の差がありました。インドにももう直ぐ抜かれそうです。
GDP予測、日本は4位転落 23年にドイツが逆転、響く円安 pic.twitter.com/LL3Mzvc5WV
管理人後記!
2000年の時点で日本の経済規模は4兆9683億ドルで世界2位でした。同年初の円相場は1ドル=105円程度で、当時のGDPはドイツの2.5倍、中国の4.1倍、2010年に日本を抜いて2位の座についた中国は日本の4.2倍になる予測です。
2000年以降の名目GDPの伸びを自国通貨建てに直した場合、中国は12.6倍で突出しています。一方で、日本は1.1倍に留まりました。伸びはドイツの1.9倍や米国の2.6倍を大幅に下回っています。物価変動を除いた実質GDPで見ても日本の伸びは1.2倍で米国やドイツに比べて若干低いです。
1人当りの名目GDPでは、日本は2023年に3万3949ドルでIMFのデータによれば190カ国・地域の内で「34位」になる見込みです。1位はルクセンブルクで13万5605ドル。日本は英国や仏国などに比べて低く「35位」の韓国(3万3147ドル)に肉薄されてます。2000年時点では187カ国・地域の内でルクセンブルクに次ぐ2位でした。
日本銀行(日銀)によれば、東京外国為替市場のドル円相場は2022年平均の1ドル=131円台半ばに対して、足元では150円前後で円安は大幅に進行しました。一方で、対ドルのユーロ相場は円相場ほど変動していません。
日本のGDPは円安によって減少しただけではなく「物価変動の影響」「労働効率の低迷」「コロナ禍後の回復の差」など複合的に作用した結果です。日本の経済力の衰退を裏付ける結果になりました。日本に比べてドイツの人口は少なく「8300万人」でこれを踏まえれば、国民1人当りのGDPの差は更に大きくなります。





- ジャンル:政治・経済
- テーマ:政治・経済・時事問題