
※画像出典:産経新聞
国民民主党に離党届を提出した前原誠司氏は新党「教育無償化を実現する会」の結成を表明しました。非自民・非共産の野党結集を進める考えです。一方で、具体的な道筋への言及は乏しく先行きは見通せていません。与野党各党は影響を見極めている状況です。政界再編・政権交代は不透明です。
■国民民主・前原氏ら4人離党届 新党「教育無償化の会」結成
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023113000864&g=pol
時事ドットコム 2023年11月30日 19時04分
国民民主党の前原誠司代表代行ら4議員は30日、国会内で記者会見を開き、離党届を提出したと明らかにした。前原氏を代表とする新党「教育無償化を実現する会」を結成する。国民所属の国会議員は21人だったが、事実上の分裂で党勢は縮小。玉木雄一郎代表にとっては痛手となる。
■国民民主・前原氏が離党へ 新党結成、玉木路線に反発
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023113000591&g=pol
時事ドットコム 2023年11月30日 13時31分
国民民主党の前原誠司代表代行は30日、離党する方針を固めた。午後4時からの記者会見で正式表明する。複数の関係者によると、前原氏に近い複数の同党議員に同調する動きがあり、新党結成を目指すという。かねて前原氏は玉木雄一郎代表が進める与党との協調路線に反発しており、玉木氏にとって打撃となる。
非自民・非共産の野党を結集!
2023年11月30日(木)。国民民主党の前原誠司代表代行は離党の意向を固めました。離党届を提出した前原誠司氏は自身を含めた5人で新党「教育無償化を実現する会」の結成を表明、代表に就任しました。記者会見では「政策本位で非自民・非共産の野党結集を進めたい」と述べています。
前原誠司氏は、自民党に寄った党運営を進める玉木雄一郎代表に反発、今年9月の代表選挙に出馬したものの一騎打ちに大差で敗れています。
離党届を提出したのは、前原誠司氏、斎藤アレックス氏、鈴木敦氏の衆議院議員3名、嘉田由紀子氏(参議院議員)です。これに無所属の徳永久志氏を加えた5名で新党を結成、当面は「日本維新の会」を中心に連携を模索する見通しです。
国民民主党執行部は「除籍」を含めて対応検討!
国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「筋が通らない」「理念も信念も全くない」と厳しく批判、除籍を含めて「すべて選択肢だ」と述べました。尚、同党執行部は4人の離党届を受理していません。所属議員の21名の国民民主党は事実上の分裂で党勢は縮小、玉木雄一郎代表は相当な痛手を受けた形です。
日本維新の会・馬場伸幸代表「しっかりとスクラムを組んでやっていきたい」!
教育無償化を実現する会は教育無償化や奨学金の返済免除などを目玉政策に掲げています。日本維新の会の馬場伸幸代表は、同日の記者会見で「しっかりとスクラムを組んでやっていきたい」と連携に前向きな姿勢を示しました。教育無償化は同党の看板政策のひとつです。
Twitterの反応!
『国民民主党・前原誠司氏が離党し、新党「教育無償化を実現する会」結成へ』との速報。時間の問題だと思っていたので、新党の結成そのものに特に驚きはない。同調メンバーも、ある意味、予想どおり。ただ新党の名称が「教育無償化を実現する会」とは予想していなかった・・・ https://t.co/nNOZ7EVFyw
— 泉 房穂(いずみ ふさほ) (@izumi_akashi) November 30, 2023
こういう不義理に鉄槌が下らないのが政治の世界なんだよな。
— 宮本 しゅんま (荒川区議会議員) (@miyamoto_shunma) December 1, 2023
有権者は忘れるし、渡り歩くにあたってそれらしいことを言っていれば騙せちゃうから。
他党だけど、そして私自身も政治の世界に身を置く人間だけど、こんなの流石に政治不信になるわ。https://t.co/fIVwqiTgW1
国民民主党・榛葉幹事長のド正論に納得する有権者は多そうだよね😃
— ひがくぼきみお (@higakubo) December 1, 2023
「政党交付金目当てか分からないが、年の暮れに新党をつくろうとする行動は国民・有権者はうんざりではないか。新党の綱領や政策はほとんど国民民主党のパクりだ。極めて残念で、筋が通らず、裏切りだ」https://t.co/if5VbpdD07
国民民主の前原誠司氏、新党「教育無償化を実現する会」設立を表明:朝日新聞デジタル https://t.co/jmN1x7I0rJ #国民
— 山口二郎 (@260yamaguchi) November 30, 2023
前原さんは最後まで前原さん。前原だからババを引くのか、前原が引くとそれがババになるのか。
さあ、動き出したぞ。政界のガラガラポンが起こるか⁉1992年5月の日本新党結党の時の様に、小さな新党が出来て新たな勢力になるのか⁉国民民主・前原氏ら4人離党届 新党「教育無償化の会」結成:時事ドットコム https://t.co/eugAbR9daY @jijicomより
— 吉野敏明(よしりん) (@yoshirin100) November 30, 2023
管理人後記!
前原誠司氏は衆議院京都2区選出で当選10回。松下政経塾出身。京都府議会議員を経て平成5年の衆議院選挙に当時の日本新党で立候補して初当選しました。旧民主党政権では外務相や国土交通相などを歴任した後、民進党の代表に就任、希望の党に合流する方針を決めました。
国民民主党に合流した後は、今年9月の代表選挙で「非自民・非共産の枠組みで野党結集を進める必要性」を訴えたものの玉木雄一郎氏に大差で敗れています。
財源の問題はあるものの個人的に「教育無償化」は大賛成です。しかし、このシングルイシューの対象は非常に狭くそれ以外の部分で国民民主党と差別化はできていません。教育無償化を実現する会は仮名義で即時解散して日本維新の会に合流する可能性は高いです。
既に来年2月に行われる京都市長選挙で地域政党京都党政策顧問の村山祥栄氏を推薦する考えを示していて、日本維新の会と連携を示唆しています。
しかし、自民党に擦り寄る玉木雄一郎氏に反発して新党を結成したのに連携先は第2自民党の「日本維新の会」では矛盾しています。
一方で、本当に「非自民・非共産の野党を結集」できれば政界再編⇒政権交代の可能性は十分にあり得ます。只、具体的な道筋への言及は乏しく先行きは見通せません。与野党各党は影響を見極めている状況です。野党議員と親交の深い前原誠司氏の動向に要注目です。





- ジャンル:政治・経済
- テーマ:政治・経済・時事問題