
※画像出典:FNNプライムオンライン
裏金還流疑惑を受けて岸田文雄首相は自身の派閥を離脱。会長職を退きました。また、党内の全派閥に政治資金パーティーを「当面自粛」するように指示しました。一方で、対応の遅れに党内では批判の声もあって一致結束には程遠い状況です。東京地検特捜部は臨時国会閉会に合せて本格的な捜査をする見通しです。
■首相、岸田派を離脱 裏金疑惑、信頼回復へ派閥と距離―対応後手、批判強く
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120700975&g=pol
時事ドットコム 2023年12月07日 19時23分
岸田文雄首相(自民党総裁)は7日、自身が会長を務めてきた岸田派(宏池会)を首相在任中は離脱すると表明した。党内の派閥による政治資金パーティー収入の裏金化疑惑を受け、国民の信頼回復と再発防止に取り組むには派閥と距離を置く姿勢を示す必要があると判断した。ただ、対応が後手に回っているとの批判も強く、事態の沈静化は見通せない。
岸田文雄首相「岸田派」を離脱で「会長職」を辞任!
2023年12月07日(木)。しんぶん赤旗のスクープに端を発した自民党の政治資金パーティーを巡る問題で、岸田文雄首相は自身で会長を務める「宏池会(岸田派)」を離脱、会長職を退く意向を固めました。
岸田文雄首相は離脱の理由を「党内には無派閥の人間も大勢いる」「私自身先頭に立って党の信頼回復に向けて努力をしたい」と説明しました。一方で、岸田派の後任の会長に関しては「(派閥の体制は)派閥で判断する」と述べて具体的な言及を避けています。
これまでの自民党では「利益誘導」を避ける為に首相の在任中は派閥の会長職を外れる慣例でした。岸田文雄氏は首相就任後も会長を続けていました。
■自民岸田派、会長空席に
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023120800853&g=pol
時事ドットコム 2023年12月08日 16時17分
自民党岸田派は8日、会長を務めていた岸田文雄首相(党総裁)の同派離脱を受け、会長の後任は置かず、空席とすると発表した。同派所属議員は46人になった。
宏池会(岸田派)の会長は「空席」に!
2023年12月08日(金)。会長を務めていた岸田文雄首相(党総裁)の離脱を受けて岸田派は、後任を置かずに「空席」にする方針です。これによって同派の所属議員は「46人」に減ります。
■首相、自民派閥パーティーの当面自粛要請へ
https://nordot.app/1104912561884283834
共同通信 2023/12/06
岸田文雄首相は、自民党派閥パーティーの政治資金問題を受け、各派閥にパーティー開催の当面自粛を要請する方向で調整に入った。6日午後に党幹部らに指示する。関係者が6日、明らかにした。
政治資金パーティーの自粛で信頼回復?
裏金還流疑惑を受けて岸田文雄首相は、麻生太郎副総裁、茂木敏充幹事長、世耕参議院幹事長など党幹部7人と自民党本部で会談、今後の対応を協議しました。
協議後、記者団に対して「党として信頼回復に向けての取り組みを明らかにするまでは各派閥の政治資金パーティーを『当面自粛』するように指示した」と説明しました。同時に、忘年会・新年会など年末年始の派閥行事の開催自粛を求めたようです。
Twitterの反応!
岸田さん,自身が領袖の岸田派を総理在任中離脱する様ですが,辞めるって事は総理やりながらの派閥領袖は悪い事だと認めたという事.
— 藤井聡 (@SF_SatoshiFujii) December 8, 2023
つまりそれは「僕は2年以上悪い事続けてきたんです」と宣言したに等しい話.
だったら辞めるべきは派閥じゃなくて総理なのではないでしょうか?https://t.co/YgzAGTK2TX
【なぜ本質的解決を避けてゴマカシを続けるのか】キシダメは前例をはずして首相でありながら岸田派の会長をやっていた。今さらです。それがパーティ券の裏金問題が出て、派閥離脱を表明した。一体それで裏金問題が解明され、解決するのか?やることはみなゴマカシばかりだ。https://t.co/5XjBUywond
— 金子勝 (@masaru_kaneko) December 7, 2023
岸田総理は、岸田派を離脱することで、パーティー券裏金疑惑に関する説明責任を放棄しました。岸田派が、会長を空席にするのであれば、責任の所在を不明確にして追及を逃れるつもりだという批判は免れません。 https://t.co/Ohk0o5WKjI
— 山﨑 秀尚 日本国 滋賀県 草津市 (@yamazakihidenao) December 7, 2023
「岸田首相が自民派閥パーティーの当面自粛要請へ」
— 古賀茂明 (@kogashigeaki) December 6, 2023
というニュースが流れているが、これは、
「ほとぼりがさめたら再開するという宣言」でもある。
今やるべきは、政治資金パーティーの全面禁止と
企業団体献金の禁止ではないのか。
議員を何人か罰して終わりではダメ。
制度を変えるべきだ。
自民党最大派閥・安倍派の裏金疑惑により、岸田首相は各派閥の政治資金パーティー自粛を指示。政治資金パーティー収入が5割から8割超の各派閥にとって、求心力低下や派閥政治の衰退の懸念が生じる可能性がある。#自民党 https://t.co/CcD7MhTvmG
— 吉田博史 (@HiroshiYoshida_) December 8, 2023
管理人後記!
無派閥の菅義偉前首相は「派閥政治を引きずっているというメッセージになって国民の見る目は厳しくなる」と苦言を呈した模様。岸田文雄首相に対して派閥を抜けるように求めていました。
一方で、岸田派の中堅議員は同氏に行動に「不満の声」を漏らしました。また、党内には「やることなすこと遅い!」「『対応が遅い』と批判されて動いても場当たり感が出る」と対応の遅れを批判、一致結束には程遠い状況です。
政治資金パーティーの自粛を巡って党内の反応は様々で一部の議員は「歓迎ムード」でした。パーティー券の「ノルマ」は相当な負担だったようです。
日本共産党は企業や団体によるパーティー券の購入や政治献金を全面的に禁止することなどを盛り込んだ「政治資金規正法の改正案」を国会に提出しました。立憲民主党は「リクルート事件以来の裏金事件」と追及を強める方針です。
今回の岸田文雄首相の言動は間違いなく「危機感の表れ」です。裏金還流疑惑を重く受け止めている証拠です。臨時国会は12月13日(水)に閉会します。東京地検特捜部は国会閉会に合せて本格的な捜査をする見通しで幹部クラスの逮捕まで一気に進む可能性は高いです。





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