
※画像出典:読売新聞オンライン
自民党の政治資金パーティーを巡る問題で松野博一官房長官に「1000万円超」の裏金還流疑惑。最大派閥の安部派に所属する同氏はかつて派閥運営の取りまとめ役である「事務総長」を務めていました。東京地検特捜部は事情聴取を視野に捜査を進める方針です。官房長官は政権を支える重要な役職です。これは岸田政権の根幹を揺るがす騒動になり得ます。
■松野官房長官、パーティー収入1000万円超を裏金化か…東京地検特捜部が聴取視野に捜査
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20231208-OYT1T50104/
読売新聞オンライン 2023/12/08 11:54
自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を還流させるなどして裏金化していた問題で、2019~21年に同派事務総長を務めた松野博一官房長官(61)側が直近5年間で1000万円超の還流を受け、政治資金収支報告書に記載していない疑いがあることがわかった。東京地検特捜部も松野氏側の資金の流れを把握しており、今後、松野氏からの事情聴取も視野に入れている。
■1000万円超の裏金疑惑、具体的説明なし 松野長官、辞任は否定
https://www.asahi.com/articles/ASRD83DZKRD8UTFK00H.html
朝日新聞デジタル 2023年12月8日 10時30分
自民党最大派閥の「清和政策研究会」(安倍派)の政治資金パーティー収入をめぐる問題で、同派に所属する松野博一官房長官は8日午前の記者会見で、自身が1千万円超の裏金のキックバックを受けていた疑いについて、「お答えは差し控える」などと繰り返し、具体的な説明を避けた。進退については「引き続き緊張感を持って、与えられた職責を果たしていく」と述べ、辞任する考えがないことを明らかにした。
このニュースについて!
2023年12月08日(金)。自民党の政治資金パーティーを巡る問題で、最大派閥の「清和政策研究会(安部派)」に所属する松野博一官房長官に「1000万円超」の裏金還流疑惑、去年までの5年間で1000万円を超えるキックバックを受けた同氏は「政治資金収支報告書」に収入として記載していなかった疑いです。
事の発端は「しんぶん赤旗」のスクープです。自民党の派閥は政治資金パーティーで、所属する議員にパーティー券の販売ノルマを設定、ノルマを超えて集めた分の収入を議員側にキックバックしていた疑惑です。これは複数の派閥で行われていました。
特に最大派閥の安部派でキックバックされた資金の総額は去年までの5年間で「数億円規模」に上ります。松野博一氏を含めた複数の議員はそれぞれ1000万円を超えるキックバックを受けていたと見られています。
松野博一氏は「政府の立場としては答えを差し控えるべきと認識している」「私の政治団体についても精査して適切に対応していきたい」と述べるに留めました。具体的な説明を避けた形です。また「引き続き緊張感を持って与えられた職責を果たしていきたい」と述べて当面の辞任は否定しています。
Twitterの反応!
「説明を拒否」は、「認めた」と同義だと私は受け止めます。
— 乙武洋匡 (@h_ototake) December 8, 2023
シロであれ、クロであれ、説明責任を果たすべきです。
裏金疑惑、説明を拒否 松野官房長官「引き続き職責果たす」:時事ドットコム https://t.co/Y6KhTgxgZC @jijicomより
ここまで頑なに拒むのは、よほど明かせない事情があるんでしょうね… ⇒【速報】松野官房長官は安倍派の政治資金パーティーを巡る疑惑に関し、報道各社の会見要請を拒否した:時事ドットコム https://t.co/yLF8e6Ehns @jijicomより
— Shoko Egawa (@amneris84) December 7, 2023
松野官房長官は、辞めざるをえず、辞任ドミノになっていきそうだ。岸田政権の終わりの始まりか
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) December 7, 2023
松野官房長官に裏金1千万円超か パーティー収入還流、政権内に波及… pic.twitter.com/mw4M0uBvN8
1000万円超もの裏金をフトコロに入れてれば「答えは差し控える」となるわな(呆)13日の国会会期が終われば逮捕だろう! #松野博一 #自民党裏金→松野官房長官会見の一問一答 「差し控える」連発、裏金疑惑に無回答:朝日新聞デジタル https://t.co/y2YUPnE1wW #岸田政権
— 川上芳明 (@Only1Yori) December 8, 2023
裏金1千万円超とされる松野官房長官は辞任の考えなし…国民には確定申告やらインボイス制度やらで、1円たりとも不正や脱税を許さないのに、政治家は不正に裏金1000万円超などで儲けつつ、裏金疑惑を指摘されても『政治資金収支報告書の記入漏れでした』などとして軽く済まされてしまうのは理不尽です。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) December 8, 2023
管理人後記!
松野博一氏は2019年9月~2021年10月まで派閥運営の取りまとめ役である「事務総長」を務めた人物です。同氏はこれまで一連の疑惑に関して「コメントすることは差し控える」を連発、マスコミ各社は改善を申し入れる事態になっています。
これに対して、立憲民主党の野田佳彦氏は「(国家予算という)兆円単位の金を動かす人が足元の金の説明もできないなら任にあらずだ」と痛烈に批判しました。
また、同日、マスコミ各社は現事務総長の高木毅国会対策委員長と世耕弘成参議院幹事長、両氏に関して同様の1000万円超のキックバック疑惑を報じました。
同日の衆議院予算委員会。立憲民主党の枝野幸男氏は国会で「キックバック(還流)を否定するわけではない」「われわれもかつての政党では、そうしたパーティーはあったし、褒められたことかどうかは別として違法ではない」と述べました。
問題は政治資金収支報告書に記載していないことで「政治資金規正法の意図的な不実記載という大変重い犯罪になる」と指摘しました。また「1000万円レベルであれば所得税申告していなければ脱税になる」と合せて指摘しています。
一連の疑惑の争点はあくまでこの「不実記載」です。政治資金パーティーやキックバックそのものに違法性はありません。特に立憲野党の支持者はこの辺りを間違えずに追及して欲しいです。
東京地検特捜部はいわゆる「裏帳簿」の存在を把握していて事情聴取を視野に捜査を進める方針です。官房長官は政権を支える重要な役職です。岸田文雄首相は「党全体の問題として強い危機感を持って対応していく」とコメントしたものの今回の裏金還流疑惑で自民党政権は崩壊寸前です。





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